【番外編】過保護な医者に、今度は未来まで守られてます
休日の朝、窓から柔らかな日差しが差し込む。
雪乃と大雅はゆっくりと準備を済ませ、久しぶりのデートへ出かけた。

「今日は水族館だよね?」と雪乃が楽しそうに言うと、
「そろそろ夏終わっちゃうから、今のうちに夏らしいところに行こうと思って」と大雅が笑う。

人混みを抜け、水槽の前に並ぶと、色とりどりの魚たちがゆらゆらと泳いでいる。
「ねえ、大雅、見て!クラゲが光ってるよ」
「本当だ。まるで夜の花火みたいだな」

手をつないでゆっくり歩きながら、ふたりは静かな時間を楽しむ。

「ねえ、雪乃」
「ん?」
「ここの海の世界みたいに、俺たちもいろんな色で輝いていこうな」
「うん、一緒に、ずっと」

ひときわ大きな水槽の前で、大雅がふっと笑いながら言った。

「ねえ、クラゲって見てると癒されるよね」
「そうだね。なんだか、ゆらゆらしてて、私たちのリハビリみたい」
「たしかに。無理せず、焦らず、ゆっくりとね」

雪乃はその言葉に頷き、そっと大雅の腕に体を寄せた。

やがてベンチに腰かけて、小さなアイスを食べる。
「これ、懐かしい味だね」
「子どもの頃、よく母さんと食べたなあ」
「そういう話、もっと聞かせてよ」

ふたりの会話は、日常のささいなことから未来の夢まで、静かに広がっていった。
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