その声を聞かせて


私はその思いやりに今頃気付いて、後ろからギューっと力一杯抱きついた。

「…好き」

すると凌はため息を吐く。

「今かよ」

「うん。ちゃんと言ってなかった」

「煽んな。暴れんぞ」

「ふふふ。お好きに。体力には自信ありますから」

「その言葉、忘れんなよ」

そう言って凌はバイクを発進させた。

途中ドラッグストアでしっかり新品の箱を買って。

サイズは見なかった事にする。

大丈夫かな。

ちょっとだけ心配になったりして。

凌の家に着いて玄関に入るなり壁に押し付けられキスをされる。

さっきとは明らかに違う。

この先に進もうとしているキスだ。

「んっ…はぁっ…」

服の中に手が入って来て背中を下から上へと這うようになぞられる。

「凌っ…、先にシャワー…」

「ん。分かってる…」

そう言いながらも私の首筋に唇を這わせる。

「一緒に入る?」

そんな事まで言い出す凌。
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