その声を聞かせて
「だめ」

「なんで」

「恥ずかしいじゃ…んっ…」

耳を舐められつい上擦る私の声。

「はぁ…んじゃ今回だけ」

そう言ってるのになかなかキスを止めない凌。

やっと唇が離されると手を繋がれてバスルームへ連れて行かれる。

ここでシャワーを浴びるのは2回目だ。

「見てていい?」

「いいわけないでしょ!」

「ククククッ」

凌は笑いながら出て行った。

その後お互いシャワーを浴び終えて一度リビングのソファに座る。

「あちー」

凌はバスタオルを腰に巻いただけの姿で水を飲んでいる。

目の置き場に困る。

つ、付き合ってしまった。
こんな人と。

身体のあちこちに刻まれたタトゥーは良く見るとすごく繊細な絵柄だ。

改めてじっくり見た事が無かったのでつい見入ってしまう。

「ん?」

私の視線に気づいた凌はこっちを見る。

「綺麗だね」

「ああ。友達、彫り師してるんだ」

そう言えば友達の話とかあまり聞いたことがなかった。
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