その声を聞かせて


「へぇ。同級生?」

「ん。蒼翔(あおと)っての。Matt(マット)ってアパレルブランドあんじゃん」

「あるある! オシャレだよね!」

モード系のオシャレでなかなかお高めのハイブランドだ。

「蒼翔のねーちゃんそこのパタンナーしてて、ちなみにデザイナーがねーちゃんの旦那さん」

「ええ!? すごっ!」

「これとか。蒼翔の練習で身体貸した」

凌はそう言ってふくらはぎを見せる。

それは練習なんてわからないくらい繊細で絵画みたいな芸術的なタトゥーだった。

ギリシャ神話に出てくるような石像の人物に神殿。
背景に雲から光が差すようなそんなデザインだ。

「デザインは凌のリクエスト?」

「いや、蒼翔に任せた」

凄い信頼関係だな。
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