その声を聞かせて
私の首筋にキスを這わせる凌に話しかける。

だって本当にちっともそんなそぶり見られなかった。

「ああ。思ってたよ」

舌が首を這い、吸い上げられ着ていたTシャツを脱がされる。

「この柔らかい髪にも」

身体を起こし私の髪をひとつ掬ってそこにキスをする凌。

「この陶器みたいな肌にも」

頬に大きな手が添えられる。

「この唇にも」

そしてそっとキスが落とされた。

「愛しくて触れたいと思ってた」

「それ、何かの台詞?」

するとフッと笑う凌。

「俺、恋愛系は演じないだろ」

あ、そっか。

「こういう事は好きな女にしか言いたくないの」

熱い瞳で見下ろされ私は息を飲む。

「だから…出ないの?」

「感情移入できないと教えただろ」

確かにそう聞いてはいたけど…
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