その声を聞かせて


「あのー」

「気にすんな」

両腕を広げて浴槽の縁に手を置いたままそれだけ答える凌。

「…へい。ふふ」

「どうしたって反応はするもんらしいな」

「ふふっ」

「今日は寝る。触らん」

「決意表明?」

「男に二言なし」

そしてお風呂から上がって寝る準備を整えて、いつの間にかベッドメイクされた凌の大きなベッドに二人で入った。

凌はどうやら寝る時は服を着ないらしい。

ボクサーパンツ一枚で、横向きになって腕枕をして後ろから抱きしめられる。

「俺も明日オフ」

「それじゃゆっくり寝れるね」

「ん」

そう言ってキスをねだるみたいに顔をズイっと近づけてくる。

私は顔だけ振り向いて凌の唇にチュッとキスをすると満足そうに笑う彼。

ちょっと可愛い。
< 142 / 280 >

この作品をシェア

pagetop