その声を聞かせて
「びっくりなんだけど!」

ブルさんて蒼翔って名前だったんだ。

「すんげー偶然。はは! あ、そう。凌と由麻ちゃんが」

ブルさんはニヤニヤしながら私たちを見る。

「蒼翔、お前由麻に彫る時、余計な所見てねぇだろうな」

凌が蒼翔さんを睨む。

「ばっかお前。こっちは仕事だぞ。その辺はちゃんと配慮してるわ」

確かに際どい場所ではあったけどちゃんとしてくれた。

凌を見れば心なしかまだムスっとしている。

「凌、ほら行こ行こ! 水着取りに行かなきゃ!」

グイグイ凌の背中を押して車に乗り込む。

そして私は後ろに座った。

「は? 何でお前後ろ?」

「え? ブルさんと隣りが良いでしょ?」

私も二人のやり取り聞きたいし。
なんか楽しいから。

「ククククッ、由麻ちゃんもそう言ってんだからいいだろ。ほれ、出せ」
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