その声を聞かせて
そしてよくよく自分の姿を見れば、白のTシャツが濡れて見事に中に着ていた下着が透けてしまっていた。

オーマイガッシュ!

手遅れだろうが今更手で胸元を隠す。
幸い周りにはちらほらしか人はいない。

だからパーカー被せてくれたのか…

なんだか申し訳ねぇ。

てかあの人本当に話せないんだ…

日曜日になり私はさっそく波瑠のジムへ向かった。

「波瑠! 波瑠!」

「んだよ、今忙しいんだから後でにしろ」

ちぇ。

今日はサンドバッグも埋まってるし、空くまで筋トレにしよう。

昨日のあの彼がいたらパーカーも返そうかと思って急いで洗濯したけどいないみたいだ。

あんな夜中に出くわすなんてな。

この辺りに住んでるのかな?

でも今まで見たことなかったけど…

そしてしばらくして波瑠と目が合う。

あ、今なら話せそう。

私は波瑠の元へと向かう。

「波瑠! こないだの喋れないって言ってたあのイケメンいたじゃん。タトゥーの」

「ああ」

「名前なんていうの?」

「は? んな個人情報、例えお前でも教えられるわけねぇだろ。馬鹿か」

んぐっ。
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