その声を聞かせて
凄い反響だ。

早速ライブ中の動画が編集されて次々と出てくる。

ついうっとりと見惚れるように見入ってしまう。

すると後ろからスポッと携帯を抜き取られた。

私は真上を見上げる。

凌が逆さまに見える。

「ここに本物いるけど?」

そう言って私を見下ろしチュっとキスをされる。

髪が濡れてるためポタポタと雫が落ちてくる。

「髪ちゃんと拭きなよ」

「由麻がやって」

今日は甘えたい気分らしい。

また懲りずにタオルだけ腰に巻いてるし。

ソファに腰掛けた凌の後ろに立ってタオルで拭いてあげると満足そうに微笑んだ。

こんなで喜んじゃう凌がなんだか可愛い。

「あースッキリ」

ライブの時に上げていた髪も今はいつものように下りている。

パーマがクルクルだ。

「そうだ! 聞いた!? ブルさんの相手、私の親友の香織だったの!」
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