その声を聞かせて
「この手を離せっ…」
「選べと言っている」
凌の口からそれは冷たく凍てつく様な低い声が出た。
こんな声…初めて聞いた。
「わ、悪かった。由麻」
直樹はボソボソと言う。
「聞こえるように言え。誠心誠意」
グッと更に胸ぐらを捻り上げる。
もう足が浮いてバタバタしちゃってる。
「ひぃぃっ…」
直樹は今更恐怖を感じたように顔を引き攣らせている。
「由麻さん。大変申し訳ございませんでした! 二度と近づきません! 話しかけません! 鳴海さんの事も絶対に話しません!」
「どうする? 由麻」
きっとこれを言わせるために凌は直樹に殴らせたんだ。
私のために…
私はもういいという意味で首を横に振る。
するとパっと手を離す凌。
「ゲホッゲホッ…! 申し訳ございません! 俺の負けです! では失礼します!」
直樹はそう言って転びそうになりながら車に駆け込み、蛇行しながら大慌てで逃げて行った。
「凌っ!」
私は直ぐに凌の顔を確認する。
「大丈夫。全くダメージゼロ」
顔を見ても何もなってなかった。
「たぶんあいつの拳の方がダメージあったんじゃねぇか?」
私は凌に抱きつく。
「選べと言っている」
凌の口からそれは冷たく凍てつく様な低い声が出た。
こんな声…初めて聞いた。
「わ、悪かった。由麻」
直樹はボソボソと言う。
「聞こえるように言え。誠心誠意」
グッと更に胸ぐらを捻り上げる。
もう足が浮いてバタバタしちゃってる。
「ひぃぃっ…」
直樹は今更恐怖を感じたように顔を引き攣らせている。
「由麻さん。大変申し訳ございませんでした! 二度と近づきません! 話しかけません! 鳴海さんの事も絶対に話しません!」
「どうする? 由麻」
きっとこれを言わせるために凌は直樹に殴らせたんだ。
私のために…
私はもういいという意味で首を横に振る。
するとパっと手を離す凌。
「ゲホッゲホッ…! 申し訳ございません! 俺の負けです! では失礼します!」
直樹はそう言って転びそうになりながら車に駆け込み、蛇行しながら大慌てで逃げて行った。
「凌っ!」
私は直ぐに凌の顔を確認する。
「大丈夫。全くダメージゼロ」
顔を見ても何もなってなかった。
「たぶんあいつの拳の方がダメージあったんじゃねぇか?」
私は凌に抱きつく。