その声を聞かせて
なんにあれ!
なんっかわかんないけど、すんごいムカつく!

私が何かしたわけ!?

フンっと鼻息を吹き出して私も後に続いて中に入れば波瑠が少し心配そうに私を見た。

「大丈夫」

波瑠が何か言いたそうにしていたのを私は手をバっと前に出して、それだけ言ってまたトレーニングに戻った。

少しするとちょうどよくいくつかあるサンドバッグの二つが空いたので私は移動する。

すると同時にあの無愛想な彼もやってきた。

互いにギロっと目を合わせる。

フンっだ。

せっかく洗って乾かしたのに、捨てろだぁ?

昨日は助けてくれたし親切な人かなとか一瞬思ったけど、あれはたまたまだったようだ。

っけ!

バンと回し蹴りをする。

そしてまた目が合う。

何よ。
見てんじゃないわよ。

すると彼も見事なローキックをかます。

おいおい。
あんなんで蹴られたらひとたまりもなさそうだ。

プロか?
なんだよあのスピードと威力。

おかしいだろ。
< 24 / 280 >

この作品をシェア

pagetop