その声を聞かせて
お礼をしたいと言う申し出を丁重に断り、駅まで向かっていたという事で彼女を送って行った。

結局近くのコンビニでお酒を買って凌の待つ家に帰った。

「ただいまー」

玄関で声をあげると凌がリビングから出てきた。

「お帰り。遅かったな」

そう言って引き寄せられて抱きしめられチューっとキスをする。

「それがさー」

私はさっきの出来事を話す。

「は? お前無茶するなよ」

「いや身体が勝手にと言いますか…」

「お前さぁ…。警察は?」

「あ…、呼んでない。なんか気絶しちゃってたし、咄嗟に逃げちゃったから」

「そういう時はまず警察。それか俺」

怒られた。

「…へい」

「由麻に何かあってからじゃ遅いんだぞ」

「…へい」

すると凌は私の方へ来て抱き寄せる。

「寿命縮む」

「ごめん。もう無茶はしないから」

「ん」

「こんなに心配してくれるんだね」

「当たり前だろ。俺が絡まれてた時だって放っておけばいいのに…」
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