その声を聞かせて
「え、そう?」

「あ、そうでもない?」

「うん。全然気にしてなかった。気にしてたの?」

「いや、気にしてはないけど。どう思ってんのかなって」

「心地いいなって思ってたよ」

そう言うと凌はフッと笑ってまた前を向いた。

「凌こそうるさいとか思わないの?」

今は割と黙ってたけど、何か話したい事があるといつもベラベラ喋るじゃん私。

「全然。楽しそうだなーって思ってるいつも」

凌は私の話を遮ったりしないから、ついいつもマシンガンのように話しまくってしまう。

「楽しいよ」

「ありのままでいれてる?」

「うん」

「そっか。俺も」

良かった。
凌もだったんだ。
こういう飾らない凌が好き。

もちろん声優の川嶋暖もカッコ良いし、アーティストのNRもヤバい。

でも、こうして誰でも来られるような広場で夜景を見て普通の人みたいな事をできるのがすごく良い。

総合病院の坊ちゃんぽくなくて、声優でもアーティストでもないそんな凌が好きだ。
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