その声を聞かせて
「安心して! 凌からは話は聞いてるから」

それは凌も言ってた。
良かった。

そんな話をしていると、お城みたいな豪邸に着いた。

もしや…

「じゃーん! 鳴海邸でーす」

ニヤっと笑う渚さん。

「私、手ぶらで来ちゃいましたよ!?」

「違う違う! 今日は、凌の相手としてじゃなくて、私の恩人として招待してるんだからいーの!」

「ええ!? そういう問題です!?」

「そうよ?」

渚さんは自信たっぷりにそう答える。

そして楽園の様な色とりどりの花が咲いたお庭を通り車が止まると、豪邸の中からメイドさんと執事みたいな人が出てきて頭を下げている。

「さ、行きましょう!」

そう言ってグイグイ押されて車から放り出された。
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