その声を聞かせて
ーー凌sideーー


由麻のやろ。
なんで電話にでねぇ。

どこに行った?

由麻から連絡があった時、打ち合わせをしていてすぐに返せなかった。

その後すぐに連絡するも、繋がらない。

由麻の勤め先まで来たのに。

…いねぇ。

プルルッ…

その時、携帯が鳴る。

〈鳴海邸〉

……?

珍しい。

「はい」

『あ、凌坊ちゃま。髙橋でございます』

この坊ちゃま呼びはいつまで続くんだ?

「おん、どうした?」

『由麻様はお預かりしました』

「……は?」

お預かりしました?

「どういう事か説明しろ」

『ははは。とにかくお伝えしましたので。では、私は忙しいので失礼します』

「おい! 髙橋!」

ツーツーツー。

あの髭ジジイ、切りやがった。


ったくどうなってる。

車をすぐに発進させる。

鳴海邸まで。
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