その声を聞かせて
「携帯は!?」

彼は首を横に振る。

「忘れたの?」

頷く彼。

「もう! 何やってんのよ!」

彼は運転する私を見たまま。

「家どこ? 送るけど?」

そう言うと彼は首を横に振ってコンビニを指差す。

「コンビニ? あそこで下ろせばいいの?」

コクっと頷く彼。

「またアイツら来ない!? もっと離れたほうが…」

すると手が伸びて来てウィンカーを操作される。

「ちょ、わ、わかったから! 危ないなぁ!」

コンビニの前で車を止めると彼は車から下りてバンと扉を閉めた。

お礼も無しかい。

そして車を出そうとすると、コンコンと窓を叩かれると彼は頭を下げた。

あ…

いえ…

何故だかよく分からないけど気まずくて私も軽く頭を下げて車を出した。
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