その声を聞かせて
「格闘技とかが原因だったりする?」

「あ…いや…。…ごめん」

やっぱりそうか。

これまでもこういう事はあった。

友達が出来ても怖がられてもう遊ぶなと言われたり、自分よりも強い女は嫌だとか。

直樹の家はIT系の会社を経営していて、彼はだてに言う御曹司というやつだ。

でもこれも目を瞑っていたが、成り上がり感が否めなかったりする。

「わかった。なら出てって。ここは私の家よ」

ここは私がもともと借りていたマンション。

私は髪をかきあげようと手をスッと上げた。

「ヒィッ!…殴らないでっ」

すると彼はそう言って頭を手で覆い怯えたように顔を隠した。

はぁ?

殴る?

何それ。
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