その声を聞かせて
「つっ…」

"足、挫いたのか?"

もう誤魔化すのも限界で、私は渋々頷くとズイッと傘を渡されてしまった。

すると何を思ったのか彼が私の前に背中を向けてしゃがみ込んだ。

え…?

首でクイクイと合図される。
乗れって?

「いや…それは…」

すると手を取られてヒョイっと軽くおぶられた。

なんだか変な感じだ。

この人にこんな事されるなんて。

なんだか気まずい。

そっと彼に手を回す。

細く見えるけど鍛え上げられた筋肉が男性らしさを物語ってる。

「傘いる?」

結局二人ともずぶ濡れだ。

コクっと頷く彼。

へいへい。
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