その声を聞かせて
いやいや、キラースマイルかて。

歯真っ白やん。
歯並び完璧やん。

次に挫いた足に湿布を貼ってそれは手際良く綺麗にテーピングを巻かれる。

セコンドか?

すると彼は私の手を取り手のひらを見れば擦りむいていた。

彼は黙ってまた消毒をしてくれる。

「なんで…こんな事するの?」

しばし無言。

そしてススススとフリック入力していく。

"別に。お前じゃなくてもこうしてたよ"

私は何を言って欲しかったんだろう。

何故かその言葉に胸が痛くなった。

「喋れないのは何で?」

顔だってこんなに綺麗な顔してるのにいつもマスクで隠してる。

"あんたに関係あるか?"

何か聞いてはいけない事でもあったのかギロっと睨まれる。

今はマスクもないから顔が全部見えてつい何も言えなくなってしまう。

やっぱりこれはデリケートな部分だったか。

「いや…」

つい口ごもる。
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