その声を聞かせて
鳴海 凌…

へぇ。

"由麻は何の仕事してんの?"

「私は、整体師してる」

"以外"

よく言われる。

「お年寄りに人気なのよこれでも」

そう言うと彼はまた口角を片側だけ上げてフッと笑う。

"そろそろ行くか"

そう言って私の着替えを差し出す彼。

忘れてた!
ずっと彼の隣に置いてたまんまだった!

「見ないでぇー!」

私はバッと取り上げる。

"気にしすぎ。黒派?"

「凌!」

思わず子供を叱るみたいに名前を叫ぶ私。

"ティーバックはなかなか良いセンスしてるよお前"

そして何故かグッドサインをされる。

「変態!」

"着替える前にシャワー浴びるか?"

全然聞いちゃいねぇ。

でも正直ありがたい。

「借りていい?」

彼は頷くと私をバスルームに案内する。

「ガ、ガラス張り…」

そう言って見上げれば、今度は謎にVサインをされた。

この人、物凄くど変態なんじゃないだろうか。

真顔で良くそんな事できるね。

ギロっと睨めば何食わぬ顔をして行ってしまった。

そしてシャワーを浴びてようやくスッキリする。

下着に手をかけて一度広げて見る。

これを彼はガッツリ見たわけですね。

顔色一つ変えずに。

何考えてんだかさっぱりわからない。
< 54 / 280 >

この作品をシェア

pagetop