その声を聞かせて
キュッと胸が締め付けられるように痛み、何故か鼓動も速い。

なによこれ。

胸に手を置いて深呼吸を繰り返した。

あの二人は一体何を…

あんな凌、初めて見た。

女が嫌いだと言っていたけど…
さっきの彼は、そんな風に見えなかった。

まるであの人の事を…

もう…いいや…

帰ろう。

なんでこんなに自分が落ち込んでるのか意味が分からない。

別に私と凌は…

そう。
何でもない関係なんだから。

私は何かを振り切るようにアクセルを踏んだ。

ようやく家に着いて車を止める。

ドリンクホルダーには私と凌のアイスコーヒーが二つ並ぶ。

ここに凌がさっきまで乗っていたと嫌でも思い出させられる。

何よ。

まだ中身が入ったアイスコーヒーを二つ手に取り車を下りる。

落ち込む理由なんてないはずなのに、なんでこんなにイライラするのだろうか。
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