フォーチュン・デュエット!-今日から2人で秘密のお手伝い-
2-2お地蔵さん、現る!
みんなはすごく仲がいいみたい。
なかでも麻里ちゃんと蓮くん、心也くんは息ぴったりだ。
お昼の休憩時間になると席を近づけて、一緒に給食を食べることになった。
「あ、ちょっと待って。春呼んでくる」
心也くんが立ち上がって、目の前の席の女の子に話しかけた。
「春、こっちおいでよ!」
振り向いた女の子は肩までのショートカットに、切りそろえられた前髪。丸眼鏡がきちっと決まっている。
「……私はいい。早く食べて美術室行くから」
女の子は表情を変えることなくプイッとそっぽを向いちゃった。
心也くんは肩をすくめて席に戻った。
「春のやつ、最近ずっとこうなんだよな。何も話してくれないし」
私はこてっと首をかしげる。
春、ちゃん?
「鈴ちゃんは知らないよね。春は俺の双子の妹なんだけど。美術クラブの大会に出すやつ、期限が迫ってるとかで忙しいんだってさ」
「そうなんですね」
美術クラブかあ。
私は何のクラブにも入ってないけど、入ってたら忙しいんだろうな。
なかでも麻里ちゃんと蓮くん、心也くんは息ぴったりだ。
お昼の休憩時間になると席を近づけて、一緒に給食を食べることになった。
「あ、ちょっと待って。春呼んでくる」
心也くんが立ち上がって、目の前の席の女の子に話しかけた。
「春、こっちおいでよ!」
振り向いた女の子は肩までのショートカットに、切りそろえられた前髪。丸眼鏡がきちっと決まっている。
「……私はいい。早く食べて美術室行くから」
女の子は表情を変えることなくプイッとそっぽを向いちゃった。
心也くんは肩をすくめて席に戻った。
「春のやつ、最近ずっとこうなんだよな。何も話してくれないし」
私はこてっと首をかしげる。
春、ちゃん?
「鈴ちゃんは知らないよね。春は俺の双子の妹なんだけど。美術クラブの大会に出すやつ、期限が迫ってるとかで忙しいんだってさ」
「そうなんですね」
美術クラブかあ。
私は何のクラブにも入ってないけど、入ってたら忙しいんだろうな。