ステラクリマの匣庭ー貴方が読むまで、終わらない物語ー


時計は止まり、涙は乾き、名も声も凍る。

それでも世界は、永遠のまま微笑んでいる。

「また会えるね」と、何度でも繰り返される季節の中、
彼女だけが壊れていく。少しずつ、確かに。

けれどその痛みすら、やがては忘れられるのだろう。

“心”を奪われた星は、二度と空に還れない――。

そんなの、悲しいよね。

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