サルビアの育てかた
「実は、レイは生みの親と名乗る女と会ってから、毎晩のように魘されるようになってしまったんです」

 俺が重い口を開くと、ジャスティン先生もモラレスさんも真剣に話を聞いてくれた。

 もう二度と悪魔がレイの前には現れないと確信するまで、彼女はトラウマを克服することなど出来ないだろう。きっとあの悪魔は、いつかまたレイの前に姿を現す。

 もしもその時レイが一人の時だったら。また金をまきあげられたら。はたまた、それ以上に最悪な事態が起きてしまったら。

 とにかく不安に思っていることを、俺は二人に助けを求めるように話をしたんだ。
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