サルビアの育てかた
──日付が変わる頃。
俺とレイは一枚の布団だけを被り、身を寄せ合いながら天井を眺めていた。
まだ室内は、二人の熱気が残っている。
「……レイ」
「なに?」
俺の肩に顔を寄せながら、レイはおっとりした声で返事をする。そんな彼女の頭を優しく撫でてから耳元で静かに囁いた。
「新居を探そう」
「……お引っ越し?」
「そうだ。出来るだけ早く。来月から仕事が忙しくなるだろう。その前に別の家に住もう」
「どうしたの、急だね」
レイはじっと俺を見つめてくる。その表情は明らかに戸惑っているようだった。
「長いことここに住んでいるし、そろそろ飽きてきたかなって」
「飽きたって。そんな理由で?」
「いや。それだけじゃなくて。……あ、ほら。俺たちの稼ぎもだいぶ安定してきただろう。せっかくだから、もう少し良い家に住みたいなって」
「うーん。ここも結構気に入ってるんだけどなあ」
俺が苦しい理由を出したところで、レイはあまり納得してくれない。
仕方がない。ここは正直に理由を話すしかないか。
俺とレイは一枚の布団だけを被り、身を寄せ合いながら天井を眺めていた。
まだ室内は、二人の熱気が残っている。
「……レイ」
「なに?」
俺の肩に顔を寄せながら、レイはおっとりした声で返事をする。そんな彼女の頭を優しく撫でてから耳元で静かに囁いた。
「新居を探そう」
「……お引っ越し?」
「そうだ。出来るだけ早く。来月から仕事が忙しくなるだろう。その前に別の家に住もう」
「どうしたの、急だね」
レイはじっと俺を見つめてくる。その表情は明らかに戸惑っているようだった。
「長いことここに住んでいるし、そろそろ飽きてきたかなって」
「飽きたって。そんな理由で?」
「いや。それだけじゃなくて。……あ、ほら。俺たちの稼ぎもだいぶ安定してきただろう。せっかくだから、もう少し良い家に住みたいなって」
「うーん。ここも結構気に入ってるんだけどなあ」
俺が苦しい理由を出したところで、レイはあまり納得してくれない。
仕方がない。ここは正直に理由を話すしかないか。