サルビアの育てかた
 いつもフレアの優しさに甘えてしまって、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。それと同時に、俺の気持ちは瞬時に冷静さを取り戻していった。

「すまん……フレア」
「どうせわたしに謝ることじゃないんでしょ。どういうわけなのか、説明してもらうわよ」

 口調は厳しいフレアだったが、表情だけはいつもの優しさで溢れている。
 そんなフレアに、俺は躊躇なく全てを話した。
 プロポーズをする前にレイにフラれてしまったことも。あの女の件で彼女が相当苦しんでいることも。モヤモヤの全てを吐き出した。
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