For Myself
夜はなかなか寝付けなかったものの1度寝てしまえば朝まで起きることはなかった。点滴を付け替えにきた看護師さんに気づいたものの一言声を貰う程度で居なくなったことは覚えているが、そこからの記憶はなかった。



朝6時に目が覚めた。スマホをつけると何件かチャットが来ている。いつもの3人と、クラスの仲良くなった女の子の数人からだった。



心配している内容のチャットに短文ながら返信をする。次会う時にちゃんと直接会ってごめんねって言おう。



でも、いつまで入院なのか分からないから難しい。直ぐに退院出来るのか、最近は入院期間が短くなってるとどこかの本で読んだから一瞬なのかもしれない。



そんな感じで過ごしていると周りが騒がしくなるのを感じた。ご飯が配られているらしい。多分、検査するって言ってたからご飯はないとは思う。お腹も別に空いていない。



2人のところに看護師さんが入っていく声がする。そして、それが終わると私に声がかかった。



「立石さん。入りますね!」



ガラッとカーテンが開けられる。



「看護師の鈴木 結奈(スズキ ユナ)です。これ終わったら帰っちゃうけどね。昨日の夜、なかなか寝付けなかそうだったけど、眠れたかな?」



多分、夜勤の看護師さんなんだと思う。鈴木さんしっかりしてて、とても可愛い。The看護師って感じのお姉さんだ。



「寝付くまでに時間はかかりましたが、寝たら朝まで起きませんでした。心配かけてすみません。」



「いいの!いいの!気にしないで!途中、様子見に来た時に眠れてそうだったけど、初めての入院だもの緊張もするし、検査も多くて疲れるでしょ?



早くみんなと馴染めたらいいけど他の子達も直ぐに退院になっちゃうからなかなか難しいよね。」



そうやって話しながらも色々と記録を見たり体温計を渡してきたりとすごい。
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