国の擬人化達との同居生活
文化祭の準備が始まって三日。
空き教室の机を囲む擬人化男子達は今日も今日とて何を出すかの話し合い中。一応大まかな方針としてスイーツというのは決まっているが、うちのクラスが使える予算の大半は劇に使われるので、あまりこった物は作れない。
「それで、大まかな方針は決まったけど何を出す?」
フランスくんが黒板にチョークを走らせていた手を止め、こっちを振り向いた。
「僕はジェラートが良いと思うよ〜!当日の天気は晴れだから、冷たい物の方がお客さんも嬉しいし〜」
「いーや、我の月餅の方が人気ある!」
「やっぱり和菓子の代表作と言ったら練り切りですね」
「ロシアンクッキーはどうかな?手軽に食べられるし、アイスみたいに溶ける心配もない。それにジャムが塗ってあるから綺麗だよ」
「えー、それよりドーナツが良いんだぞ!美味しいし、俺が食べたいしね!」
「はいはーい、マドレーヌに一票」
「何でマドレーヌなんだよ。ここは俺のスコーンだろ」
「えー、スコーンはモサモサして口の中の水分が奪われるから却下で。イギリスは、皮肉大会でもしたら?」
「手前が決めるなよ!!あと何だよ、皮肉大会って!!」
フランスくんに食い掛かるイギリスくん。
「カオトムマットはどうでしょうか?ココナッツミルクの甘い香りが広がる、タイの伝統ちまきなんですけど」
「やっぱりここはホドゥグァジャが良い説出てる」
とまぁ、こんな感じで意見がまとまる気配がない。そりゃ国の擬人化達だから自分の国が一番!って思うのは分かる気もするけど、、、。あと、タイくん、韓国くん、中国くんのお菓子は名前から、どんな形をしてどんな味なのか全然想像つかない。
「ところで、、、マリア様はどれが食べたいですか?」
いきなりイタリアくんに矢印を向けられた。
私はぶつかりかけていた瞼をバッと開ける。
「えぇっと、、、」
みんなの視線が集まってくる。
その、『色んな事情は置いといて、君はうちの国のお菓子を選ぶよね?』っていう目で見ないでほしいな〜、、、アハハ。
どれを選んでも、喧嘩になること間違いなし!!
あぁ、、、何で出店担当が私達十人なの???
「た、例えば、来週のクラス集会で試作品を作ってクラスの子達に食べてもらって決めてもらうのとかどうかな!?」
私は冷や汗を流しながらバッと手を上げた。
「さすがマリア様、素晴らしい提案ですね!!」
「確かにその方法なら、決まるのが早いですね」
「とても良い考えだと思いますよ」
「菜羽ちゃんが出した案で進めるのが良いよーって人」
ロシアくんの掛け声に全員が手を上げる。
満場一致でこの案が通ったところで、最終下校のチャイムが鳴った。
空き教室の机を囲む擬人化男子達は今日も今日とて何を出すかの話し合い中。一応大まかな方針としてスイーツというのは決まっているが、うちのクラスが使える予算の大半は劇に使われるので、あまりこった物は作れない。
「それで、大まかな方針は決まったけど何を出す?」
フランスくんが黒板にチョークを走らせていた手を止め、こっちを振り向いた。
「僕はジェラートが良いと思うよ〜!当日の天気は晴れだから、冷たい物の方がお客さんも嬉しいし〜」
「いーや、我の月餅の方が人気ある!」
「やっぱり和菓子の代表作と言ったら練り切りですね」
「ロシアンクッキーはどうかな?手軽に食べられるし、アイスみたいに溶ける心配もない。それにジャムが塗ってあるから綺麗だよ」
「えー、それよりドーナツが良いんだぞ!美味しいし、俺が食べたいしね!」
「はいはーい、マドレーヌに一票」
「何でマドレーヌなんだよ。ここは俺のスコーンだろ」
「えー、スコーンはモサモサして口の中の水分が奪われるから却下で。イギリスは、皮肉大会でもしたら?」
「手前が決めるなよ!!あと何だよ、皮肉大会って!!」
フランスくんに食い掛かるイギリスくん。
「カオトムマットはどうでしょうか?ココナッツミルクの甘い香りが広がる、タイの伝統ちまきなんですけど」
「やっぱりここはホドゥグァジャが良い説出てる」
とまぁ、こんな感じで意見がまとまる気配がない。そりゃ国の擬人化達だから自分の国が一番!って思うのは分かる気もするけど、、、。あと、タイくん、韓国くん、中国くんのお菓子は名前から、どんな形をしてどんな味なのか全然想像つかない。
「ところで、、、マリア様はどれが食べたいですか?」
いきなりイタリアくんに矢印を向けられた。
私はぶつかりかけていた瞼をバッと開ける。
「えぇっと、、、」
みんなの視線が集まってくる。
その、『色んな事情は置いといて、君はうちの国のお菓子を選ぶよね?』っていう目で見ないでほしいな〜、、、アハハ。
どれを選んでも、喧嘩になること間違いなし!!
あぁ、、、何で出店担当が私達十人なの???
「た、例えば、来週のクラス集会で試作品を作ってクラスの子達に食べてもらって決めてもらうのとかどうかな!?」
私は冷や汗を流しながらバッと手を上げた。
「さすがマリア様、素晴らしい提案ですね!!」
「確かにその方法なら、決まるのが早いですね」
「とても良い考えだと思いますよ」
「菜羽ちゃんが出した案で進めるのが良いよーって人」
ロシアくんの掛け声に全員が手を上げる。
満場一致でこの案が通ったところで、最終下校のチャイムが鳴った。