君を大人の果実とよぶ。
それからどれだけの時間が経ったのか。
時計を確認する余裕もなかった。
汗ばんだ体に触れあいながら、
天井を見上げて息を整えた。
頭の下を通った牧の腕が
京子の頭をふわっと撫で上げた。
「まったく…」
「えへへ」
いやらしい音と共に唇が触れたかと思うと、
今度は頭に頬を寄せてきた。
まるで猫にじゃれ合うOLだ。
「暑い…」
京子は牧を押しのけて起き上がった。
シャワーを浴びようとそのまま浴室に向かう。
どさくさ紛れについてくるので、
京子は牧の目の前でドアをぴしゃりと閉めた。
「ちべたい…」
そんな声は拾わない。
シャワーぐらい一人でゆっくり入りたかった。
こういうところが、"かわいくない"
のだろうな、と自分でも思う。
あぁ、今日のオペ、なについてたっけ…。