君を大人の果実とよぶ。
恵は京子よりも少し背が高い。
だからなのか、なんなのか。
背の高い牧の隣に、スタイルのいい恵が並ぶと
余計にお似合いな気がした。
楽しく会話をしていたかと思えば、
2人して真面目な顔で画面を見ている。
絵になるなぁ…
素直にそう思った。
なんというか、華がある。
恵に負けじと、牧も綺麗な顔をしているのだと、
対面に立って改めて思い知らされた。
いつもは隣にばかり立っていたから、
顔を見ることなんて、ほとんどなかった…。
『仁さん、どうしてオペ室でもその眼鏡なの?』
『無影灯、眩しいんだよねぇ』
『そうなんだぁ。
病棟いたときもずっとしてたよね、色眼鏡』
『そうだねぇ。ナースステーションは
美人さん多くて眩しいんだよ~』
『もぉ~』
なんだろう。
何か…イライラに近い何かを感じる。
悶々としつつも、なるべく対面を見ないよう
モニターに集中した。
そんな京子の殺気を感じてか否か、
恵と牧が話している傍ら、
工藤が手を進めながら顔を少しこちらに寄せてきた。