君を大人の果実とよぶ。
さて、レベル3の話に行く前に、
ちょっとした前情報が必要になる。
京子は、とある病棟看護師について
渚に説明することにした。
「8階の、岡さんって知ってる?」
「えー、知らないです。同期ですか?」
「たぶんそうなんだけど、知らないんだよね」
思い出すだけでぞわっと鳥肌が立つのが
(些か失礼は承知の上)、
岡杏夏という、消化器外科病棟の看護師だ。
最近消化器内科から、外科へと移動になったらしい。
なぜそこまで京子が知っているかというと…
「もちろん、目の前で聞いてたからなんだけど」
「まさか…」と、熱燗2合とお猪口2つを店員から
受け取りながら、渚が京子を見た。
「その人も牧先生狙い?」
「狙いとかいうレベルじゃなかったね、あれは」
「牧先生どうした!モテ期?」
「知らないよ」
京子は真新しく鮮明に覚えている記憶を
事細かく渚に話し始めた。
Lv.3『 勝負にさえならない 』