君を大人の果実とよぶ。
人気の少ない道で、
コンビニの明かりが煌々と輝く。
人は遭難したら太陽の方へ歩くという。
つまりは、明るい場所へ引き寄せられるのだ。
京子が渚の肩を支えているのか、
はたまた支えられているのか不明だが、
2人は駐車場の石段に腰かけた。
何やら騒がしい集団が
コンビニから出てきたようだが、
2人は特に気にも留めなかった。
だが…
「あれ、千秋さん?」
顔を上げると、
塩顔男子がこちらを見下ろしている。
見覚えがあるような…
「工藤先生!」
渚が叫んで立ち上がった。
そんな渚を、元気だな~、と感心しながら、
京子はそのまま目を閉じた。