君を大人の果実とよぶ。
京子が目を閉じたまま寄りかかってきたのを支えて、
渚は笑いながら工藤の肩を叩いた。
「工藤先生!」
「あ、はい…」
困ったように返事をしても、
そんなのこの酔っ払いには関係ない。
「千秋姉さんを、先生に託しますっ!」
そう言って大きく敬礼。
「いやいや、何言ってるんですか!」
「ぐへへ」
渚の目も開いていないように見えるが、
ちゃんと工藤の肩を抱き寄せた。
「大丈夫!
家の場所は、牧先生が知ってますから!」
「はい?」
「じゃ、よろしくお願いしまーすっ!」
そう言ってそそくさと暗闇に消えていった。
「いや…えぇ~」
工藤がため息交じりに見送ると、
両腕に女子を抱えた牧が、
後輩たちを連れて戻ってきた。
「あれ、どうしたんだい?」