君を大人の果実とよぶ。



こんなやり方しかできない自分が、
どうしようもなく情けなかった。

最低なことをしておきながら、
何故か胸の奥はズキズキと痛む。


『どうしてあの子なの?』


言葉を並べられるはずもない。

京子と過ごした多くの日々が、
走馬灯のように次々と浮かんでくる。


手術の相性がいいだけじゃない。

僕への自分の気持ちに混乱して泣いていた。

あんな可愛い声でキスを受け止めていたのに、
夢だとなかったことにしていた。

僕が追い込まれた時、本気で心配してくれた。

戦おうとしてくれた。

アメリカについてきてくれた。

一番そばで、支えてくれた。


彼女の姿を見るだけで、どうしようもなく
幸せが込み上げてくる。

言葉では説明しきれないほどの、幸せが。


大好きなんだよ。


きょんちゃん…。





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