君を大人の果実とよぶ。
#7. 衝動
勝手だとわかっている。
最低だと、自覚している。
でも会いたい。どうしようもなく。
牧はアパートの前に車を停めて、
インターホンを押した。
会いたいというこの衝動は、
残念ながら止められなかった。
インターホン越しの返事はなかった。
代わりに、オートロックのドアが開いた。
部屋の前に来たところで、
向こうからドアを開けてくれた。
「ついに突然押しかけるようにまでなったんですか。
ストーカーレベルをまた上げてきましたね、先生」
「えへへ、照れるなあ」
「褒めてないし!」
「だーって、会いたくなっちゃったんだもーん」
周りを気にしてか否か、
玄関までは入ることを許可された。