君を大人の果実とよぶ。
「ミルクティーは?」
「あ、忘れちゃった」
初めて入った(正確には入れてはいないが)、
京子の家に、柄にもなく緊張した。
あんまり奥を見ようとしたら、
嫌われちゃうかな、なんて…
「……」
「んー?そんな見つめてきてどうしたの?」
「…何か、あったんですか?」
「ぇ…」
いつも通りの声色を作れたと思っていたが。
思わぬ京子の発言に、動揺を隠せなかった。
「どうして、そう思うの?」
「べつに」
京子は壁に背を預けて言った。
「なんかいつもと違うなって思っただけです。
気のせいでした?」
オレンジ色のライトに照らされて、
綺麗な艶髪がキラキラと輝いている。
「…ううん。気のせいじゃない」