君を大人の果実とよぶ。



それでも、我慢できない想いが込み上げてきて、
喉を鳴らす。


「きょんちゃん」

「はい」

「…愛してるよ」

「……」


ゆっくりと、熱い身体を離す。

耳まで赤い。

愛らしいその顔を覗き込もうとしても、
それはすぐに阻止された。

たまらなくなって、その腕を掴む。

困ったように瞳を潤ませる京子に、
牧は釘付けになっていた。


「かわいい…」

「ぅ…ばか」

「うん。知ってる」


牧は眼鏡を外して、
京子のすべてを感じるように首元に顔を埋めた。


「…なに?」

「んー?いい匂いだな~って」

「暑い」

「あら、火照っちゃった?」

「お風呂上りだからって意味!どいて!」

「やーだーよっ」




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