【番外編】孤高の弁護士と誓いの光 — 未来へ紡ぐ約束
洗い物を終え、エプロンを外してリビングのソファに腰を下ろす。

ふぅ、と小さく息を吐きながら、ぼんやりと天井を見上げる。

隼人は最近、薬を飲むこともなくなった。仕事で忙しく、睡眠時間が削られていても、精神的には以前よりずっと安定している。

確かに、私で充電することはよくあるけれど、一緒にいる時はいつも穏やかに眠っているように見える。

こんなにも、誰かのために思い巡らせ、心配し、安堵することは初めてだなと、不意に思い至る。

自分がまだソファの上で正座していた頃のことがふと蘇って、思わず笑みがこぼれる。

あの時は、隼人にされたい放題だったなぁ。

胸がぽっと温かくなるのと同時に、少しだけ恥ずかしくもなる。

けれど、その思い出すら、今の私たちを繋ぐ大切な一瞬なのだと感じて、静かな幸せが胸の奥に広がっていく。

そのままゆっくりと目を閉じ、隼人の帰りを待つ。
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