【番外編】孤高の弁護士と誓いの光 — 未来へ紡ぐ約束
ベッドの上で、紬は隼人の膝の上に身を預けたまま、小さく震えていた。
「紬……もう、逃げないの?」
囁くような声。
唇が額に触れたかと思えば、頬、首筋へと、確かめるようにキスが落とされていく。
「……逃げない。逃げたくない」
その返事を聞いて、隼人の表情がほんの少し、緩んだ。
静かに、けれど確実に――彼の手が、紬の背中に滑り込む。
「じゃあ……脱がすね」
コクリと頷いたその瞬間、指先がゆっくりと、シャツのボタンにかかる。
ひとつ、またひとつ。
布の重なりが解けていくたび、体温がふわりと肌に触れて、紬の息が少しずつ熱を帯びていく。
「……ほんとに、きれい。見るたびに、好きになる」
言葉のひとつひとつが甘くて、くすぐったくて。
もう何度目かわからないはずなのに、恥ずかしさは薄れない。
けれど、紬の指もまた、そっと隼人のシャツの裾に手をかけた。
「……わたしも、脱がせていい?」
「もちろん。俺の全部、好きにして」
ふたりの間にある布が静かに剥がれていく。
触れ合う肌が、呼吸とともに重なり、熱を帯びて溶け合っていくようだった。
やがて隼人は、紬の脚の間に体を沈めた。
その動きはゆっくりで、でも迷いはなかった。
「痛くない?」
「ううん、平気。……もう、知ってるから。隼人の、全部」
「……そうか」
その言葉に、隼人の瞳が柔らかく揺れた。
少しだけ前髪をかきあげて、キスを落とす。
深く、深く――けれど、どこまでも丁寧に。
ぴたりと密着した体。
互いの心臓の音が混ざり合い、息が、肌が、快感と温もりに震える。
「……好きだよ、紬」
「わたしも……隼人が、好き」
まるで誓いを交わすように、言葉が交わされた。
手を取り合いながら、ふたりの間に流れていく、静かで熱のこもった時間。
この夜は、甘やかで、優しくて――
けれど確かに、ふたりの関係を“ひとつ先”へ進めていた。
「紬……もう、逃げないの?」
囁くような声。
唇が額に触れたかと思えば、頬、首筋へと、確かめるようにキスが落とされていく。
「……逃げない。逃げたくない」
その返事を聞いて、隼人の表情がほんの少し、緩んだ。
静かに、けれど確実に――彼の手が、紬の背中に滑り込む。
「じゃあ……脱がすね」
コクリと頷いたその瞬間、指先がゆっくりと、シャツのボタンにかかる。
ひとつ、またひとつ。
布の重なりが解けていくたび、体温がふわりと肌に触れて、紬の息が少しずつ熱を帯びていく。
「……ほんとに、きれい。見るたびに、好きになる」
言葉のひとつひとつが甘くて、くすぐったくて。
もう何度目かわからないはずなのに、恥ずかしさは薄れない。
けれど、紬の指もまた、そっと隼人のシャツの裾に手をかけた。
「……わたしも、脱がせていい?」
「もちろん。俺の全部、好きにして」
ふたりの間にある布が静かに剥がれていく。
触れ合う肌が、呼吸とともに重なり、熱を帯びて溶け合っていくようだった。
やがて隼人は、紬の脚の間に体を沈めた。
その動きはゆっくりで、でも迷いはなかった。
「痛くない?」
「ううん、平気。……もう、知ってるから。隼人の、全部」
「……そうか」
その言葉に、隼人の瞳が柔らかく揺れた。
少しだけ前髪をかきあげて、キスを落とす。
深く、深く――けれど、どこまでも丁寧に。
ぴたりと密着した体。
互いの心臓の音が混ざり合い、息が、肌が、快感と温もりに震える。
「……好きだよ、紬」
「わたしも……隼人が、好き」
まるで誓いを交わすように、言葉が交わされた。
手を取り合いながら、ふたりの間に流れていく、静かで熱のこもった時間。
この夜は、甘やかで、優しくて――
けれど確かに、ふたりの関係を“ひとつ先”へ進めていた。