幼馴染は私を囲いたい!【菱水シリーズ②】
そもそも当たりはずれのないバーアイスだからっ!って、それも違う。
ゴミ箱にアイスの棒を捨てて逢生に向き直った。
「どうして裸なのよっ!」
「下はちゃんとはいてる」
「当たり前よ」
「俺の裸、見飽きてない?」
「そ、それはそうなんだけど」
「肯定されるのもなんか微妙」
ううっ。
逢生を意識するなんて、ありえない!
梶井さんのせいで私の頭がおかしくなっちゃったんだ。
いつもおかしい逢生はともかく。
私にとって父親以外の男の人といえば、逢生だけ。
高校からは女子高、大学も女子大。
働いてからも会社はどちらかといえば、女性社員が多い会社だし。
―――泣きたい。
「なにかあった?」
「ううん!ぜんっぜん、なにもありませんでした!」
「嘘だね。声がいつもより高い」
逢生は近寄り、私の顔を覗き込んだ。
思わず、避けるようにして顔をそむけて逃げようとしたのを阻まれて壁に体を押しあてられた。
「な、な、なに?逢生……」
「他の男の匂いがする。この香水の匂い。まさか梶井?」
「どうしてわかるのよ!?逢生の前世は絶対に犬ね!」
「最悪だ」
え?前世が犬ってこと?
ゴミ箱にアイスの棒を捨てて逢生に向き直った。
「どうして裸なのよっ!」
「下はちゃんとはいてる」
「当たり前よ」
「俺の裸、見飽きてない?」
「そ、それはそうなんだけど」
「肯定されるのもなんか微妙」
ううっ。
逢生を意識するなんて、ありえない!
梶井さんのせいで私の頭がおかしくなっちゃったんだ。
いつもおかしい逢生はともかく。
私にとって父親以外の男の人といえば、逢生だけ。
高校からは女子高、大学も女子大。
働いてからも会社はどちらかといえば、女性社員が多い会社だし。
―――泣きたい。
「なにかあった?」
「ううん!ぜんっぜん、なにもありませんでした!」
「嘘だね。声がいつもより高い」
逢生は近寄り、私の顔を覗き込んだ。
思わず、避けるようにして顔をそむけて逃げようとしたのを阻まれて壁に体を押しあてられた。
「な、な、なに?逢生……」
「他の男の匂いがする。この香水の匂い。まさか梶井?」
「どうしてわかるのよ!?逢生の前世は絶対に犬ね!」
「最悪だ」
え?前世が犬ってこと?