幼馴染は私を囲いたい!【菱水シリーズ②】
梶井さんはかっこいいし、大人だし、魅力的だった。
でも―――

「私のことを好きじゃない人とは付き合えません」

「好きだよ?」

「梶井さんの好きはちょっとだけ好きか興味があるくらいなんです。それで付き合ったら、また他の女の人達みたいに別れるに決まってます!」

グサッとズッキーニを突き刺した。
確かに梶井さんはかっこいい。
大人の男ってかんじだし、私が好きそうなレストランにだって連れてきてくれる。
魅力的じゃないって言えば嘘になる。

「はっきり言うなぁ」

「梶井さんは自分が一番好きな人ですから」

「自分が一番……?俺が?」

遠慮なく言わせてもらうわよ。
何人女の人を泣かせてきたことやら。
ここで私がばしっと言わなきゃ、言ってくれる人もいないだろうし。
それに梶井さんと逢生は似ている。
だから、つい私も言い方がきつくなるのかもしれない。
他人に対して興味がないところ。
でも、逢生とは決定的に違う。
梶井さんは興味が失せれば、簡単に捨ててしまえる。
宝物だったはずのものも興味がなくなってしまえば、もう価値は無くなり、ゴミのように捨てるだろう。
< 119 / 213 >

この作品をシェア

pagetop