幼馴染は私を囲いたい!【菱水シリーズ②】
ふう……危機は去ったわ。
「奏花。お願いがあります」
「え?なに?改まって」
しかも、大真面目な顔して。
炭酸水を冷蔵庫から取り出し、コップに注いだ。
逢生のぶんと私のぶん。
カウンターテーブルにコップを並べて甘くない炭酸水を飲んだ。
「毎日一緒に寝たい」
ブフッと炭酸水を吐きかけて口を手でおさえた。
「俺、彼氏だよね?」
「う、うん。そうね」
「だめ?」
「だめじゃないけど……ま、毎日は……」
体力が持たないと思っていると逢生が笑った。
「毎日でもいいけど、俺が言ってるのはただ一緒に眠るだけだよ」
「逢生!最悪ね!わざとでしょ!」
「奏花が勝手に勘違いしただけ」
勝手に!?
私の反応を見て『うん、いいよ』なんて言ったら毎日するつもりだったでしょうがっ!
自由にしようったってそうはいかないわよ。
ミートソース用の玉ねぎを握りつぶす勢いで逢生の顔をにらみつけた。
「せっかく恋人同士になったのに奏花が冷たい」
「節度を持って暮らしなさいよ」
「毎日、清く正しく生きてるよ」
逢生は炭酸水を口にする。
「俺はもっと奏花といたい」
「そ、そう?ありがとう」