幼馴染は私を囲いたい!【菱水シリーズ②】
「なんだ。言いたいことがあるなら言えよ」

「いやぁ。深月さんがこれで精神的に安定するので助かるなって思ってました」

「あ、私にエビフライと魚フライのタルタルソースをはさんだサンドイッチお願いします」

渡瀬はがっつり食べるスタイルらしい。
頼んだくせにまだメニューを眺めている。

「あと、チョコレートボンボン」

「どんな組み合わせだよ」

「お酒とチョコレートの組み合わせって大好きなんですよね」

「おいしいですよね。疲れた体に染み渡ります」

ここに自分達を癒しにきたのか?
この二人、俺を慰めるってことを知らない。
宰田の方はビーフステーキのサンドイッチでノンアルコール。
マイペースな二人組だが、今まで仕事だったのかと思いながら二人を眺めた。
まあ、忙しいよな。

「奢ってやるから今日は付き合えよ」

「そのつもりです」

「ありがとうございます」

渡瀬と宰田は遠慮のカケラもない。
一人でいるよりはマシか。
はあっとため息をつくと宰田がにこりとほほ笑んだ。

「奏花さんは深月さんが大事に守ってきた女性ですからね。あんまりちょっかい出さないでくださいよ」
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