幼馴染は私を囲いたい!【菱水シリーズ②】
わからないのはそういうことなのか。
天を仰いだ。
俺の方が年上でなんでもわかってるって思うのは大間違い。
彼女の方が俺のことを理解している―――なにが平気だ。
自分で自分が言った言葉を思い出して笑った。
他に男がいても平気なんてことよく言えたよな。
あの時は本当にそう思っていた。
けれど今は―――?
「あー、もう。いいから、宰田。なんか弾けよ」
「……仕方ないですね」
「宰田さん、諦めてください。酔っぱらいには勝てませんよ」
酔っぱらっていないのに渡瀬は宰田にそんなことを言って無理やり納得させた。
どうせ渡瀬も宰田のピアノが聴きたかったのだろう。
「それじゃあ、一曲だけ」
店側に話をすると快く了承してくれた。
宰田はスーツの上着を脱ぎ、ピアノの前に座るとシャツのカフスボタンをはずす。
邪魔にならないように袖を折る。
店内の女性がチラチラと宰田を見ている。
人畜無害そうな顔して意外とあいつも女を泣かすタイプかもな。
なにを弾くのかと楽しみにしていると宰田が選んだのはショパンの子犬のワルツ。
雰囲気に合わせたアレンジ。
客の視線が宰田に集まった。
「ジャズアレンジか」
天を仰いだ。
俺の方が年上でなんでもわかってるって思うのは大間違い。
彼女の方が俺のことを理解している―――なにが平気だ。
自分で自分が言った言葉を思い出して笑った。
他に男がいても平気なんてことよく言えたよな。
あの時は本当にそう思っていた。
けれど今は―――?
「あー、もう。いいから、宰田。なんか弾けよ」
「……仕方ないですね」
「宰田さん、諦めてください。酔っぱらいには勝てませんよ」
酔っぱらっていないのに渡瀬は宰田にそんなことを言って無理やり納得させた。
どうせ渡瀬も宰田のピアノが聴きたかったのだろう。
「それじゃあ、一曲だけ」
店側に話をすると快く了承してくれた。
宰田はスーツの上着を脱ぎ、ピアノの前に座るとシャツのカフスボタンをはずす。
邪魔にならないように袖を折る。
店内の女性がチラチラと宰田を見ている。
人畜無害そうな顔して意外とあいつも女を泣かすタイプかもな。
なにを弾くのかと楽しみにしていると宰田が選んだのはショパンの子犬のワルツ。
雰囲気に合わせたアレンジ。
客の視線が宰田に集まった。
「ジャズアレンジか」