幼馴染は私を囲いたい!【菱水シリーズ②】
母のために弾いていた曲は気づくと俺は母のためじゃなく、観客席に向けて弾いていた。
雨のような拍手を受けた。
結果はもうわかっている。
「梶井君。優勝おめでとう」
「ありがとうございます」
―――これで母とは離れることになってしまった。
母は一人で暮らしていけるだろうか。
いや、むしろ俺がいないほうが自由でいいのかもしれない。
そう思った時だった。
「梶井さん!大変です!今、病院から電話で―――」
よくない知らせだとわかった。
俺がチェロを選んだから神様は俺から母を奪ったのだ。
絶望、苦しみ、後悔に苛まれてチェロを弾くことができなくなった。
めちゃくちゃな音。
もう無理だ、弾けない―――そう思った時、ひんやりとした感触がして目を開けた。
「チョンマゲオデコか」
苦しみの中で与えられた眩しい光。
母の代わりに神様が俺に与えた。
それを手放したくない。
必死につかんでいた。
その手を。
深い眠りに落ちた。
苦しい夢を次は見ない。
次に目が覚めた時は部屋にはコットンフレグランスの香りがしてた。
俺のそばで手を握り眠る奏花ちゃんがいた。
「嘘だろ」
雨のような拍手を受けた。
結果はもうわかっている。
「梶井君。優勝おめでとう」
「ありがとうございます」
―――これで母とは離れることになってしまった。
母は一人で暮らしていけるだろうか。
いや、むしろ俺がいないほうが自由でいいのかもしれない。
そう思った時だった。
「梶井さん!大変です!今、病院から電話で―――」
よくない知らせだとわかった。
俺がチェロを選んだから神様は俺から母を奪ったのだ。
絶望、苦しみ、後悔に苛まれてチェロを弾くことができなくなった。
めちゃくちゃな音。
もう無理だ、弾けない―――そう思った時、ひんやりとした感触がして目を開けた。
「チョンマゲオデコか」
苦しみの中で与えられた眩しい光。
母の代わりに神様が俺に与えた。
それを手放したくない。
必死につかんでいた。
その手を。
深い眠りに落ちた。
苦しい夢を次は見ない。
次に目が覚めた時は部屋にはコットンフレグランスの香りがしてた。
俺のそばで手を握り眠る奏花ちゃんがいた。
「嘘だろ」