幼馴染は私を囲いたい!【菱水シリーズ②】
「そーよ。一緒に誕生日のお祝いをしようって約束したでしょ?」
「一緒に……」
そういえば、そんなことを奏花が言っていたかもしれない。
でも、適当な口約束だと思っていた。
自分の名前が書いてある。
俺のためのケーキ。
嬉しくて声がでなかった。
じっと見つめていると奏花のお母さんとお父さんがやってきて、俺に言った。
「お誕生日おめでとう。逢生君」
「逢生ちゃん。奏花のケーキ、見た目はちょっといびつだけど味は悪くないから」
さっきまで憧れていた世界にいる。
暖かい場所に奏花が俺を連れてきてくれた。
椅子に座ってごちそうを食べた。
奏花が作ったケーキはお店で売ってるケーキよりずっと美味しくて、俺一人でたくさん食べた。
「逢生、ケーキ好きなの?」
「奏花のケーキがおいしかった」
そう言うと奏花は今日一番の得意顔をした。
「じゃあ、毎年作ってあげるね」
「本当?」
「うん」
これが毎年―――この時から誕生日が一年の中で一番楽しみな日になった。
「ピアノでハッピーバースデーを弾いてあげるわね」
ピアノを習い始めた奏花は買ってもらったばかりのアップライトピアノのふたを開けた。
「一緒に……」
そういえば、そんなことを奏花が言っていたかもしれない。
でも、適当な口約束だと思っていた。
自分の名前が書いてある。
俺のためのケーキ。
嬉しくて声がでなかった。
じっと見つめていると奏花のお母さんとお父さんがやってきて、俺に言った。
「お誕生日おめでとう。逢生君」
「逢生ちゃん。奏花のケーキ、見た目はちょっといびつだけど味は悪くないから」
さっきまで憧れていた世界にいる。
暖かい場所に奏花が俺を連れてきてくれた。
椅子に座ってごちそうを食べた。
奏花が作ったケーキはお店で売ってるケーキよりずっと美味しくて、俺一人でたくさん食べた。
「逢生、ケーキ好きなの?」
「奏花のケーキがおいしかった」
そう言うと奏花は今日一番の得意顔をした。
「じゃあ、毎年作ってあげるね」
「本当?」
「うん」
これが毎年―――この時から誕生日が一年の中で一番楽しみな日になった。
「ピアノでハッピーバースデーを弾いてあげるわね」
ピアノを習い始めた奏花は買ってもらったばかりのアップライトピアノのふたを開けた。