幼馴染は私を囲いたい!【菱水シリーズ②】
「あら、そう。なにか作ってあげなさいよ」
これである。
しぶしぶ、冷蔵庫から卵とネギ、ハムを取り出して残りご飯でチャーハンを作る。
「お邪魔します」
「あらー!逢生君、いらっしゃい!今日もイケメンね!」
母よ……
さっきまで娘には無関心だったくせに逢生がきた途端にこれである。
しかも、逢生はさっきのもっさりした姿から髪と服をしっかりと整えてきた。
スウェットはどこへやら、ネイビーのカジュアルスーツを着ている。
嫌な予感がする。
「これ、よかったら」
逢生は母に賄賂を送る。
「あらー!まー!これ、コンサートのチケットじゃない。なかなか手に入らないのよ」
「だれの?」
「やあねぇ、奏花。だれのって決まってるでしょ。逢生君に」
「そんな人気なの?」
「今をときめくクラシック界のプリンスといえば、この三人でしょ」
母が二枚あるチケットを見せてくれた。
ピアニスト渋木唯冬、バイオリニスト陣川知久、チェリスト深月逢生―――飲み会を邪魔した悪の三人組の名前が書いてある。
高校生の頃から仲がいいわよね。
これである。
しぶしぶ、冷蔵庫から卵とネギ、ハムを取り出して残りご飯でチャーハンを作る。
「お邪魔します」
「あらー!逢生君、いらっしゃい!今日もイケメンね!」
母よ……
さっきまで娘には無関心だったくせに逢生がきた途端にこれである。
しかも、逢生はさっきのもっさりした姿から髪と服をしっかりと整えてきた。
スウェットはどこへやら、ネイビーのカジュアルスーツを着ている。
嫌な予感がする。
「これ、よかったら」
逢生は母に賄賂を送る。
「あらー!まー!これ、コンサートのチケットじゃない。なかなか手に入らないのよ」
「だれの?」
「やあねぇ、奏花。だれのって決まってるでしょ。逢生君に」
「そんな人気なの?」
「今をときめくクラシック界のプリンスといえば、この三人でしょ」
母が二枚あるチケットを見せてくれた。
ピアニスト渋木唯冬、バイオリニスト陣川知久、チェリスト深月逢生―――飲み会を邪魔した悪の三人組の名前が書いてある。
高校生の頃から仲がいいわよね。