幼馴染は私を囲いたい!【菱水シリーズ②】
「逢生。キスしたりこんなことするなら、嫌いになるわよっ!」
そう言うと悲しい顔をして、ようやく解放してくれた。
「わかった……」
しゅんっとしながら、荷物を運びいれる姿は主人に叱られ、うなだれる犬のようだった。
ちょっと胸が痛んだけど、当たり前よね。
「荷物運んだけど、他にして欲しいことある?」
「そうね。私の荷物の片付けの邪魔にならないようにリビングで静かにしてるか、チェロの練習でもしていて」
「わかった」
素直だ。
とぼとぼとした足取りで歩き、逢生はチェロを手にすると椅子に座った。
「明るい曲でも弾こうか?」
気をきかせたつもりだろうけど……
「静かにするのがお仕事です」
思わず、真顔で言ってしまった。
「俺の唯一の取り柄なのに」
「そうね。チェロが自分の取り柄だってわかってるみたいで安心したわ」
部屋に入って服を片付けていると逢生がチェロを弾いていた。
ドビュッシーの月光。
私が好きだと言っていたのを逢生は覚えていたんだ。
どうしてその曲を好きだと言ったかといえば、月光が逢生のイメージだったから。
静かな夜に降り注ぐ月の光。
そう言うと悲しい顔をして、ようやく解放してくれた。
「わかった……」
しゅんっとしながら、荷物を運びいれる姿は主人に叱られ、うなだれる犬のようだった。
ちょっと胸が痛んだけど、当たり前よね。
「荷物運んだけど、他にして欲しいことある?」
「そうね。私の荷物の片付けの邪魔にならないようにリビングで静かにしてるか、チェロの練習でもしていて」
「わかった」
素直だ。
とぼとぼとした足取りで歩き、逢生はチェロを手にすると椅子に座った。
「明るい曲でも弾こうか?」
気をきかせたつもりだろうけど……
「静かにするのがお仕事です」
思わず、真顔で言ってしまった。
「俺の唯一の取り柄なのに」
「そうね。チェロが自分の取り柄だってわかってるみたいで安心したわ」
部屋に入って服を片付けていると逢生がチェロを弾いていた。
ドビュッシーの月光。
私が好きだと言っていたのを逢生は覚えていたんだ。
どうしてその曲を好きだと言ったかといえば、月光が逢生のイメージだったから。
静かな夜に降り注ぐ月の光。