幼馴染は私を囲いたい!【菱水シリーズ②】
さっきまで波立っていた気持ちがおさまってきて、ようやく穏やかになれた。
それは逢生も同じみたいで部屋のドアからそっと覗き見た顔はさっきの激しさも険しい表情も消え、演奏に集中していた。
ホッとして声をかけた。
「逢生。一緒に食料の買い出しに行ってくれる?」
「いいよ」
それはいつもの逢生だった。
「手をつないでいい?」
―――前言撤回。
でも、断るとまたキスされるかもしれない。
「手をつなぐだけなら」
言い終わるが早いが、するりと手に指を絡めて握りしめた。
そして、顔をのぞきこんだ。
いつもそう。
私の顔を見て表情を確認する。
泣いてないか、怒ってないか、辛い顔をしていないか―――気にかけている。
「なに買う?チョコレート?」
「それは逢生の好きなものでしょ!」
「まずは夕飯よ。今日はセロリ入りのポテトサラダにするわ」
「セロリはちょっと厳しい」
「もちろん、私が頑張って夕飯を作るんだから食べてくれるわよね?逢生?」
これはキスした仕返しだから厳しくて当然よ!
世の中にセロリという食べ物があることに今日ほど感謝した日はないわよ。
「わかった……」
それは逢生も同じみたいで部屋のドアからそっと覗き見た顔はさっきの激しさも険しい表情も消え、演奏に集中していた。
ホッとして声をかけた。
「逢生。一緒に食料の買い出しに行ってくれる?」
「いいよ」
それはいつもの逢生だった。
「手をつないでいい?」
―――前言撤回。
でも、断るとまたキスされるかもしれない。
「手をつなぐだけなら」
言い終わるが早いが、するりと手に指を絡めて握りしめた。
そして、顔をのぞきこんだ。
いつもそう。
私の顔を見て表情を確認する。
泣いてないか、怒ってないか、辛い顔をしていないか―――気にかけている。
「なに買う?チョコレート?」
「それは逢生の好きなものでしょ!」
「まずは夕飯よ。今日はセロリ入りのポテトサラダにするわ」
「セロリはちょっと厳しい」
「もちろん、私が頑張って夕飯を作るんだから食べてくれるわよね?逢生?」
これはキスした仕返しだから厳しくて当然よ!
世の中にセロリという食べ物があることに今日ほど感謝した日はないわよ。
「わかった……」