幼馴染は私を囲いたい!【菱水シリーズ②】
留学時代、どれだけつきまとわれたか。

「それとこれは別」

「ひどーい!どうしてそんなこというの?」

「おいおい。冷たい奴だな。そんなんじゃチョンマゲオデコに嫌われるぞ。でも、綺麗になったよなぁ。彼女を見ていたら、久しぶりにあの頃の気持ちを思い出したな」

「チョンマゲオデコって誰だ?」

知久が不思議そうに聞いてくる。

「奏花ちゃんっていう子」

あぁと知久がうなずいた。

「そうだな。今の彼女とそろそろ終わりだろうし、次は奏花ちゃんと付き合いたいな。深月にはもったいない」

「ありえない。奏花がお前を選ぶとは思えない。それに遊びで奏花に手を出したら許さない」

「どうかな。俺とお前は同類だ。好きになる女も似ているかもな」

「誰が同類だ」

梶井の顔をにらみつけると鼻先で笑い飛ばした、

「やっとこっちをまともに見たか」

「できることなら、見たくなかったけどね」

にらみ合う俺と梶井の間に唯冬が割って入った。
唯冬はお茶と持っていたパンを梶井の前に置いた。

「ん?」

「梶井さん。なにも食べてきてないでしょう?体調管理は基本ですよ」
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